本記事では、6月第3週の金融市場について、テクニカル分析の観点から今週の展望について分析を進めていきます。ドル円などの主要通貨を始め、株価指数やゴールド、ビットコインなども幅広くご紹介していきますので、是非最後までお付き合いください!
本コンテンツはあくまで、私の個人的な見解であり、該当のポジションを推奨するものではありません。参考程度に留めていただくよう、よろしくお願いいたします。
ということで今回も分析を進めていこうと思います!是非最後までお付き合いくださいね!

前回記事:【週間分析】6月第2週の金融市場分析|テクニカル分析を元に考察
USD/JPY(ドル円)
週足


まず、週足から見ていきましょう。
流れとしては、以前と変わらず超長期のサポートラインを下抜けているため、下一択だと思います。ただ現在、それなりに堅い価格帯にさしかかっているため、ここからの突っ込みSは結構怖いですね。
理想としては、超長期サポートを転換点にリターンムーブ(反転下落)してくれることですが、「超長期サポートを抜けている」というのもあり、このまま大きくリバることなくズルズル引きづられていく展開も考えられます。
「早めにSを仕込んでおきたいが、堅い価格帯ゆえリバも怖い…」、そんな手を出しづらい状況ですね。後にFOMCも控えていますし、無理せずポイントを絞ってのSが最もリスクが低く、現実的な立ち回りでしょうね。
では次に、4時間足を見てみましょう。
4時間足


こちらがドル円の4時間足です。
一応チャネルっぽい推移を見せていますが、チャネル下限接触によるリバの鈍化が目立ちますね。前回のリバは、超長期のサポート接触によるものなので、比較的強くて当然なんですが、現状のリバは勢いもなく、また追加買いも見込めないような雑な推移になっています。
この点を踏まえると、やはり「超長期サポートの下抜け」が買いづらさにも影響を与えているのだと思われます。
個人的には、一先ずチャネル上限への接触を機にSイン、上抜けたら超長期サポートの接触でSイン…、というような形で損切り幅が少ない戻り売りポイントを抑えていこうと考えています。
EUR/USD(ユロドル)
日足


こちらがユロドルの日足チャートです。
下降ウェッジの上抜けを機に、大きく上昇してきましたね。しかし、上値も上値でかなり重そうですね。
前回記事でもお話しした通り、個人的には「下降ウェッジの上抜けからカップアンドハンドル展開」を想定していましたが、直近の推移を見た限りではちょっと厳しそうですね…。
あまり率先して触りたくはない状況ではありますが、4時間足を元に見ていきましょう。
4時間足


前回記事でもカップアンドハンドルをイメージしているとお話しししましたが、仮にカップアンドハンドル形成に向かうのであれば、現在ハンドル部分の許容範囲である、フィボ61.8%(+前回高値)周辺にて推移しています。
ここを崩れた場合には、わざわざ買いにいけるような形でもありませんし、下降ウェッジに沿ってジワ下げ…となる可能性が高いと思います。
総評しますと、「一応、ロングを入れれるポイントではあるが、深追いすべきような状況ではない」というような状況ですね。
EUR/JPY(ユロ円)
日足


こちらがユロ円の日足チャートです。
前回記事にて、「緑サポート+超長期サポート(青)の接触でL」とお話ししさせていただきましたが、予想通りリバってきてくれましたね。しかし、戻り売りポイント(黄色ゾーン)で叩き落とされ、再度超長期サポートライン周辺まで落ちてきてしまいました。
再度、超長期サポート接触でLを入れたくなるとは思いますが、先日のリバを全否定したわけですから、依然「下優勢」と判断すべきです。そのため、ここからは少しLを封印し、戻り売りに徹するべきでしょう。
では、4時間足の分析に移りましょう。
4時間足


こちらがユロ円の4時間足になります。
やはり超長期サポート(青)に接触していますね。つい、この下抜けを機にショートを入れたくなってしまいますが、白矢印のような推移を経て逆三尊を作りに行く可能性もなくはないので、ツッコミSを避けるためにも一応頭に入れておきましょう。
理想的な展開としては、「逆三尊成立に向けて再度上昇→のち逆三尊否定」といった展開でしょうか。


US30(ダウ)
日足


こちらがダウの日足(通常スケール)になります。
青ライン部分でダイバージェンスを成立させた後、大きく下落しましたが、チャネルフィボ50%部分で持ち直し、再度高値に向かって勢いよく上昇。後、4時間足にて三尊を成立させるも、フィボ38.2%で押し目をつけ、再度高値に向かって上昇しています。
トリプルトップ+高値圏での三尊成立にも関わらず、再度持ち直したのは少し予想外でしたね。
買いであれ売りであれ、直近高値周辺までは触りづらい展開ですが、ゴールドやビットコイン高騰などの背景もありますし、直近高値を上抜けるとしても、素直について行きたくないですね。
では、次に4時間足を見ていきましょう。
4時間足


こちらがダウの4時間足になります。
先ほどお話ししたように、現状トリプルトップ→三尊成立後、三尊ネックラインでのリターンムーブを否定しており、「長期的は下だが、中期的には上」といった状況ですね。
現状ではまだ可能性のお話ししかできませんが、依然直近高値も重いと思われますし、アセンディングトライアングル(白▽)推移の可能性も視野に入れて、Sタイミングを見定めていこうと思います。
GOLD(金)
週足


こちらがゴールドの週足です。
とうとうここまで来てしまいましたね…。正直、こんなに早くレジスタンス到達するとは思ってもいませんでした。
一応、Sを入れれそうなポイントではありますが、直近の短期トレンドは圧倒的に上なので、安易なSはかなり危ないですね。Sを入れるにしても、しっかりパターン形成などを確認した上で動いた方が良さそうです。
以上を踏まえた上で、日足を見てみましょう。
日足


こちらがゴールドの日足チャートになります。
日足の動きを見ると、やはりかなり強いですね。現状、あまりSを入れれそうな状況ではありませんが、緑ゾーン周辺にて短期足転換パターンやサポートラインを形成してくれれば、そのブレイクに伴い、Sインもありかな…と、いった状況です。
個人的には、株安通貨安と足並みが揃い、本格的なリスクオフ転換を考えると、ある程度下げたところで押し目を拾っていく、もしくは、週足レジスタンスの突破を機にLを入れたいと考えています。


BTC(ビットコイン)
ビットコイン、アルト市場などを踏まえた仮想通貨市場全体の分析については、先日仮想通貨メディア『CryptoTimes』様に投稿させていただきました。(6/15 投稿)
仮想通貨の運用がメインの方は、下記記事を参考にしてみてください。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
現状、円高推移と比較的リスクオフに傾いていますが、その反面依然株高と若干捻れが生じているようにも見えます。しかし、ゴールドをベースにして考えてみると、通貨と株の足並みが揃った時のことを踏まえた、「万が一に備えた資金退避」とも考えられますね。
特に、クロス円はどれも超長期サポート周辺にて推移しており、「さらに円高(リスクオフムード)が進行するのか?」といった岐路にあります。
よって今週は、『株安進行に対してアンテナを張りつつ、株と通貨、両者の足並みが揃うのを待つ』、そんなフェイズになると仮定したポジション取りを心がけていこうと思います。
また、トレードをする際には、いろんな動きを想定しておくことが非常に大切です。トレーダーであり、僕の友人であるkazuくんも毎週、週間分析記事を投稿しているので、そちらも参考にしてみると良いと思います!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!