本記事では、7月第1週の金融市場について、テクニカル分析の観点から今週の展望について分析を進めていきます。ドル円などの主要通貨を始め、株価指数やゴールド、ビットコインなども幅広くご紹介していきますので、是非最後までお付き合いください!
本コンテンツはあくまで、私の個人的な見解であり、該当のポジションを推奨するものではありません。参考程度に留めていただくよう、よろしくお願いいたします。
ということで今回も分析を進めていこうと思います!是非最後までお付き合いくださいね!

前回記事:【週間分析】6月第3週の金融市場分析|テクニカル分析を元に考察
USD/JPY(ドル円)
日足


まず、日足から見ていきましょう。
相変わらず長期のサポートラインを下抜けているため、長期的には下目線ですね。しかし、G20やトランプの関税に対する一連の発言を受けて、市場も一時リスクオンに転換したと思われます。
しかし、長期サポートラインを下抜けている以上、その否定までは戻り売り路線で動いていくべきだと見ています。
では次に、4時間足を元に戻り売りポイントについて見ていきましょう。
4時間足
4時間足では、白チャネルを形成していますね。そして、月曜の窓明けを機にこの白チャネルを上抜けしているため、中期下降トレンドから一時トレンド転換しているものだと思われます。
恐らく白チャネルの上抜けを機に、中期トレンドも上目線に切り替わってきていると思いますが、日足解説でもお話ししたように長期的には戻り売り目線です。そのため、個人的な計画としては長期サポートラインの接触と同時に戻り売りを仕掛けていきたいなと思っています。(黄色ゾーン周辺)
ただ現状、ダウが直近高値周辺で推移しているため、ドル円だけでなくダウの動向も並行して追っていく必要がありそうですね。仮に、ダウが直近高値を上抜けるのであれば、リスクオンの急加速も考えられますし、ドル円が釣られて吹き上げる可能性もあります。
なので、それらのパターンも踏まえた上で、短期足の形成、パターン成立を見届けてからのインが無難でしょう。
EUR/USD(ユロドル)
日足


こちらがユロドルの日足チャートです。
日足的には、長期ウェッジを上抜けており、「ここからさらに上昇するかどうか・・・?」といった状況ですね。しかし、ウェッジ抜け後の推移としては上値もかなり重そうですし、あまり好ましくありませんね。
あまり率先して触りたくはない状況ではありますが、チャネルを基準にワンポイントで触っていくのではあればアリでしょうね。
では次に、4時間足を元に見ていきましょう。
4時間足


こちらがユロドルの4時間足チャートですね。
レジスタンス突破、その後の押し目作りに関しては問題なかったのですが、やはりその後の推移が芳しくないですね。
先ほどお話ししたように、チャネルを基準にした緑ゾーンでのロングもアリなんですが、その際には前回押し目から続いている「MACDのヒドゥンダイバージェンス(上昇継続)が成立するかどうか?」に注目しておくと良いと思います。
ヒドゥン+緑ゾーンでの下げ止まりが確認できるのであれば、損切り幅も小さいし、少し攻めてみてもいいかな・・・という状況ですね。
EUR/JPY(ユロ円)
日足
チャート的には、長期サポートラインを下抜けるか否か・・・?といったポイントですね。ついロングを入れたくなるポイントではありますが、中期トレンドは下ですし、入るのであれば長期サポート抜けでのショートが妥当だと思います。
しかし、ドル円に比べサポートラインが明確でないため、個人的にはドル円のほうにロットを割きたいなぁ・・・といった状況ですね。
では、4時間足の分析に移りましょう。
4時間足
長期サポートに接触後、サポート上でダブルボトムを形成していますね。このダブルボトムが成立するのであれば、再度ウェッジ上限まで待つ展開となりますが、ダブルボトムを否定するようであれば、さらに底掘りに向かう可能性大ですね。
とはいえ、長期サポートという重要な場面ゆえ、再度底値まで戻してもトリプルボトム、もしくはウェッジ下限接触を機に反転上昇する可能性もあります。
そのため、最初から本腰を入れてインするのではなく、それらの可能性を踏まえた上で段階的にばら撒いていくのがベストでしょう。


US30(ダウ)
日足
現在、4度目の高値トライ中ですが、これを上抜けるとなると、ゴールドのような比較的安定資産に流れていた資金が一気に戻ってくる可能性もあります。
ですから、仮に今から触るのであれば、直近高値抜けでのロングですかね。上抜けたときの期待値も大きいですし、「最高値の上抜け」となると、その後押し目をなかなか作ってくれない可能性もあります。
そういった立ち回り面からもここはロングで抑えつつ、再度高値トライに失敗しそうな展開になれば、チャネルを基準に戻り売りを狙っていく・・・、というのが立ち回りがベストだと思います。
では、次に4時間足を見ていきましょう。
4時間足
オレンジラインにて上昇継続示唆のヒドゥンダイバ成立後、最高値更新トライしていますが、このままだと再度下降示唆のダイバ成立に向かってしまう可能性もあります。
コチラのチャートでは引いていませんが、押し目2点を元に中期サポートを引けると思うので、それを下抜けた際に少量Sイン、そしてその際、勢いよく走るかどうか?を見て、切るかどうか検討するスタンスでいこうと思います。
また、サポートを下抜けたにもかかわらず、下ひげをつけて大きく戻した場合には、そのまま最高値更新に向かう可能性があるため、ドテンロング準備に移行する算段です。
GOLD(金)
週足
念願の長期レジスタンス上抜けですね。しかし現在調整中のため、ここからのポジション取りとなると、レジスタンス周辺でのリターン(押し目)狙いロングが最も妥当だと思われます。
個人的には今週一番狙っているポジションなのですが、これも「ダウがどう転ぶのか?」次第なんですよね。
恐らく、ダウがこれだけ高値圏で頑張ってきたのに、結局最高値更新できず・・・となれば、それなりに大きな悲観売りにつながる可能性も考えられます。それを踏まえると、依然ゴールドに対する期待値は高いのかな?と見ています。
以上を踏まえた上で、日足を見てみましょう。
日足
拾うポイントとしては、1350ドル周辺(黄色ゾーン)でしょうか。ベストは、黄色ラインのように、白サポート+半値+長期レジスタンスでのリターンが重なるポイントでのロングですが、上目線のトレーダーにとっては絶好の押し目ポイントですし、個人的にはここらで拾いにいこうと思ってます。


BTC(ビットコイン)
日足


コチラがビットコインの日足チャート(ログスケール)です。
とうとう、最高値圏でのダブルトップネックラインまで到達してしまいましたね。正直、短期間にこれほど上昇するとは思ってもいませんでした笑
現状、ようやく調整開始・・・といった感じなので、以降は戻り売り目線で見ていきますが、まだ崩れ始めて間もないので、踏み上げにも警戒しつつこまめに売り買いしていこうと思います。
では次に、4時間足を見てみましょう。
4時間足


コチラが4時間足チャートになります。
現状、参考材料が乏しいため、あまり掘り下げた分析は出来ませんが、以降は黄色チャネル(上限)を元に押し引きしていくのが妥当だと思われます。
とはいえ、ここまで見てきたチャートと比べ、上にも下にも非常にシナリオ考察がしづらい状況です・・・。そのため、今週はビットコインおやすみの方向でいこうと考えています笑
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
今週のポイントは、『ダウが最高値を更新するのか?』ですね。恐らく、最高値更新となれば、これまで株高通貨安とややリスクオフに傾きかけていた展開も一転、リスクオンムードとなる可能性もあります。そうなれば、クロス円などの戻り売り戦略も一時保留にすべきでしょう。
常にダウを見ながら・・・と少し煩わしいですが、長期の転換ポイントを抑えれるとかなり大きいので、今週もボチボチ頑張っていこうと思います笑
また、トレードをする際には、いろんな動きを想定しておくことが非常に大切です。トレーダーであり、僕の友人であるkazuくんも毎週、週間分析記事を投稿しているので、そちらも参考にしてみると良いと思います!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!